自在七節

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完全守備

 

ナナフシ（七節、竹節虫）は、節足動物門昆虫綱ナナフシ目に属する昆虫の総称。草食性の昆虫で、木の枝に擬態した姿が特徴的な昆虫である。

「七節」の「七」は単に「たくさん」という意味（七転び八起きの七）で、実際に体節を正しく7つもっているわけではない。また「竹節虫」は中国語由来の表記であり、学名のPhasmatodeaは異様なものを意味するphasmaと、高次の分類群を示すodeaを合わせたものである。またナナフシ目の学名をPhasmidaとする場合もある。

細長い体で、その姿は葉や枝などの植物体に擬態している。また、硬い卵殻に覆われた卵も植物の種子に似ており、卵の時点ですでに擬態している。完全草食で、サクラ、コナラ、クヌギ等の柔らかい葉を食す。

バッタ同様不完全変態。またナナフシの仲間は変わった生殖をする種が多く、単為生殖（メスが交尾をせずに卵を産み、子孫を残す）を行うもの、両性生殖を行うもの、それら両方を行えるもの、同種でも地域によりどちらを行うか変わってくるものがおり、いままでにトゲナナフシのオスは一匹しか発見されていない。

ナナフシは多種多様な防御手段を持っており、「隠蔽的擬態」「ベイツ型擬態」「逃避」「威嚇」等、他にも死んだふりや自割、毒をもつ種類までいる。

まれに触角のあるべき頭の先に脚らしいものをつけたものまで見つかる。この昆虫の幼生の触覚を切断してみると、やがて起こるべき再生のうち約30％では元どおりの触覚ではなく前脚が作られてくる。「触覚転じて脚となる」この奇妙にもドラマチックな変化こそは、じつは今日の、遺伝子のはたらきによる形態形成・発生の研究の隆盛をもたらした基礎につうじるものとして研究されている。

今作品では、各種脚、頭部、全腹部が可動し、体色の緑色は緑青にて表現した。